山の暮らしは、不便だけど面白い。
唐津の小高い山の上に暮らしている。
正確には山ではなく、上場台地というらしい。
海までは車で15分ほど。でも、家の周りは山。
ここでの暮らしは、決して便利とは言えない。
ちょっと買い物に行くにも車がいるし、虫たちは遠慮なく家の中にやってくる。古い家なので、廊下を歩けばギシギシと音もする。
それでも、周りはとても静かだ。
聞こえてくるのは、鳥のさえずりやカエルの鳴き声。山の住人たちは、なかなか賑やかである。
春にはタケノコ、初夏にはホタル。
そして冬になれば薪ストーブの出番だ。
この薪ストーブ、火を眺めている時間は実にいい。
薪ストーブはメインリビングにあります。「遠慮せずに、一緒に暖まりましょうね」
ただし、そこに至るまでが大変なのだ。
まず木を手に入れ、切ってから約2年間乾燥させる。乾燥した木をチェーンソーで小さく切り、薪割り機で割る。これが、死ぬほど大変。
ようやく薪ができあがり、「ふぅ〜、これでしばらく大丈夫だろう」と思ったのも束の間。
1週間もすれば、せっかく作った薪の山がなくなる。
なんとも割に合わない話である。
それでも、薪ストーブの炎を眺めていると、また薪を作ろうと思えてくるから不思議だ。
便利とは言い難い山の暮らし。
山の暮らしは、不便だけど面白い。



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